2月6日、トルコ南部、シリアとの国境近くを震源とする非常に大きな地震が発生した。それから1週間以上が経過し、トルコとシリア両国での死者は4万人を超えてしまったようだ。世界保健機関(WHO)は両国の被災者の数がおおよそ2600万人に上るという見方を示しており、日本からも国際緊急救助隊が派遣されている。 この未曽有の惨事を受けて、トルコで5月14日に実施される予定の国政選挙(大統領選と議会選の同日選挙)が延期される可能性が高まっている。トルコの憲法では、国政選挙の延期が可能となるのは戦争の場合に限ると78条に明記されている。しかし、選挙管理委員会(YSK)が実務上の観点から無理だと判断すれば、延期