サッカーのカタールW杯(ワールドカップ)で日本がドイツに勝ったときは、2015年のラグビーW杯イギリス大会で南アに勝ったときほどではないものの、わたしも世間並みに歓喜した(2戦目で台無しにしてしまったが)。しかしこんなことをいいだせば、どんな時でもおなじだろうけど、世界にはW杯どころではない人がたくさんいる。 現在でいえば、ウクライナの惨状がそうだ。そういうことを少しでも考えると、手放しで喜びに浸ることができなくなる。わたしは世間の昂揚に水を差すつもりはないが、自分で自分に水を差してしまう損な性分である。まあ、損とは思ってないが。 昨年の5月、映像作家保山耕一(ほざんこういち)氏のYouTub
「奈良を撮り続ける」絶望と希望のあいだで揺らぐ保山耕一氏の悲痛な覚悟
保山氏の映像詩「奈良、時の雫」はかれの「魂の雫」でもある
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