中国・河南省鄭州市の人民銀行鄭州支店前でおよそ3000人規模のデモ隊と、それ以上の警官隊や「白シャツの男」の集団が衝突する「暴動」事件が7月10日に発生した。少なくとも1人の男性が失明する大けがを負い、老人や妊婦、子供までが巻き込まれる大事件として、海外メディアも報じた。 興味深いのは、このデモ隊のスローガンの中に「李克強よ!河南を捜査せよ!」という、李克強に救いを求める声があったことだった。 一体、この「暴動」はなぜ起きたのか。そしてデモ隊はどうして李克強に救いを求めたのか。 このデモは、4月中旬から続く、河南省や安徽省の村鎮銀行(旧農民信用社)の預金消失事件の被害者(預金者たち)によるもの