6月1日にロックダウンが解除された上海では、無症状感染者を含む新規感染者数が1日20人を下回る日々が続いている。“ほぼゼロ”に等しいが、6月第2週に市内16区のうち13区の住民全員を対象にしたPCR検査が行われた。“ゼロコロナ徹底”の裏には何があるのか。大陸での騒動を外から観察する華僑・華人たちに聞いた。 多くの住民が自宅に閉じ込められた4月上旬、上海市では中国保健当局が推奨する“コロナ薬”が一部の家庭に配られた。「蓮花清」というこの内服薬は、2003年のSARS期間にわずか15日で開発された漢方薬だ。解熱や解毒作用を持つことからコロナにも有効だと当局のお墨付きを得ていた。製薬メーカー「石家庄