台湾では今年(2022年)3月末から、新型コロナウイルスの感染拡大に改めて警戒が高まっていた。4月末には1日当たりの新たな市中感染者が初めて1万人を超え、5月27日には9万4808人に達した。その後、新規感染者数は下落傾向にあるが、感染拡大を許してしまった蔡英文政権は批判を浴びている。 今から1年前の2021年5月19日、台湾当局はコロナ感染症について、4段階ある警戒レベル(「4」が最も厳格)を全県市で「警戒レベル3」に引き上げた。厳しい警戒措置はおよそ2カ月続いたが、8月にはほぼ正常な日常生活を取り戻していた。 2022年に入り、当局は隔離規制を徐々に緩和し、1月末~2月上旬にかけての春節は
感染急拡大に野党側の陰謀論も、コロナで混迷を深める台湾の政局
「ウィズコロナ政策」に舵を切った蔡英文政権に吹く逆風
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