デング熱は、確かに日本では聞き慣れない病気だが、世界ではマラリアに次ぎ多い昆虫媒介系感染症として恐れられている。現在は100カ国以上で毎年約1億人の感染者を数え、WHOは「世界の人口の半数の25億人以上が感染するリスクを抱えている」と世界的な感染への劇的な拡大を懸念し、近年、警戒をさらに強めてきた。