小学校や家の近所で、我々は節度を持った振る舞いとはいかなるものかを学んだ。しかし、それらが基本的に顔見知りの人たちで構成されているのに対して、駅の構内や電車の中は不特定多数の人たちが集まる場所である。つまり、鉄道を利用することによって、我々は「公共の場」というものを知ったわけだ。