13日の欧米債券市場では、長期金利が大幅低下する動きが目立った。ユーロ圏、英国、米国いずれにおいても債券買い材料が出てきたことが印象的である。根底にあるものは、米国の家計が92年以降15年間ほど膨らませてきた「過剰消費」の削ぎ落としプロセスがなお道半ばであり、景気・物価のリスクは明らかにダウンサイドにあり、このところ株式市場を中心に広がっている楽観論には無理があるという、「厳しい現実」である。