IoTが教えるダンプカーの経済的な走り方

ブリヂストンがセンサー技術でタイヤビジネスを変革

高下 義弘/2018.1.15

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鉱山車両のタイヤは一つひとつが高価であるだけに、運用ノウハウを高度化することで得られるメリットは大きい(写真提供:ブリヂストン)

 タイヤ世界最大手のブリヂストンが、鉱山向け事業をトリガーに、ビジネスの変容を急ピッチで進めている。原動力はデジタル技術。鉱山用ダンプカーのタイヤにセンサーを取り付け、タイヤのデータを取得。そのデータを分析することで、タイヤの適切なローテーション方法やより効率的なダンプカーの運用方法の提案につなげようとしている。目指すは「Tire as a Service」、つまりタイヤのサービスビジネス化だ。将来は商品を通じて顧客のビジネス全体を支援することを目指す。

 核となるデジタル技術は、IoT(モノのインターネット)だ。ブリヂストンが開発したのは「B-TAG」と呼ぶタイヤ圧力・温度管理機構である。

 鉱山用ダンプカーのタイヤの内側側面にセンサーを取り付ける。このセンサーがタイヤの温度と圧力のデータを取得し、ダンプカーに取り付けられたアンテナやダンプカー内のコンピュータを経由して、鉱山の業務用サーバーに転送される。

「B-TAG」のセンサー。タイヤの内側側面に取り付ける。センサーの単価は数万円

 タイヤのデータはブリヂストンの鉱山車両向けクラウドサービス「TreadStat(トレッドスタット)」で管理・分析する。センサーで取得したタイヤの温度や圧力の履歴情報とともに、どのタイヤがどの車両に取り付けられており、どの程度使ってきたのかといったタイヤのメンテナンスに関わる情報を一元管理できるようになっている(下の動画を参照)。