5月20日、読売ジャイアンツから引退を発表した上原浩治。
日本球界で11年、メジャーリーグで9年。数々の栄光を手にしてきた。
衝撃的だったジャイアンツデビュー年。20勝を挙げ、タイトルを総なめにした。
WBC優勝。圧巻だった韓国戦のピッチングは世界中を驚かせた。
ワールドシリーズ制覇。1年で87試合の力投は、地区シリーズのMVPをも手繰り寄せた。
ジャイアンツ電撃復帰。クライマックスシリーズの山田哲人に見せた力投――。

一方で、数々の挫折も経験した。
度重なるケガ、敗戦処理、ポストシーズン三連続被弾……そして、最終年に味わった「二軍」生活。

なぜ、引退を決断したのか。
最後の2年を丁寧に振り返る。
日々の葛藤から見えてくる、ピッチャーとしての在り方、プロフェッショナルとしての生き方。
雑草魂の矜持と枯れた瞬間――

CONTENTS

プロローグ
第1章 引退~結果と向き合った日々~

【2017年12月】
メジャーで引退する決意
【2018年2月】
直面した「決まらない」という現実
メジャーでやりたいのか? それとも……
【2018年3月】
少年時代に戻ったようなジャイアンツ復帰
【2018年10月】
クライマックス・シリーズ、対山田哲人
決心していた「人生初の手術」
再びの「自由契約選手」
原辰徳監督に、再び救ってもらう

同級生スペシャル対談2本収録。

上原浩治×高橋由伸
由伸が監督じゃなかったら、ジャイアンツ復帰はなかった
上原浩治×松井稼頭央
1年でもっともつらい時期はシーズンでもキャンプでもなく……

「OVER」

結果と向き合う勇気
「OVER」より一部をご紹介
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