5月20日、読売ジャイアンツから引退を発表した上原浩治。
日本球界で11年、メジャーリーグで9年。数々の栄光を手にしてきた。
衝撃的だったジャイアンツデビュー年。20勝を挙げ、タイトルを総なめにした。
WBC優勝。圧巻だった韓国戦のピッチングは世界中を驚かせた。
ワールドシリーズ制覇。1年で87試合の力投は、地区シリーズのMVPをも手繰り寄せた。
ジャイアンツ電撃復帰。クライマックスシリーズの山田哲人に見せた力投――。
一方で、数々の挫折も経験した。
度重なるケガ、敗戦処理、ポストシーズン三連続被弾……そして、最終年に味わった「二軍」生活。
なぜ、引退を決断したのか。
最後の2年を丁寧に振り返る。
日々の葛藤から見えてくる、ピッチャーとしての在り方、プロフェッショナルとしての生き方。
雑草魂の矜持と枯れた瞬間――
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