法的な論拠はもとより、常識に基づく論拠も大して残っていなかったのかもしれない。 それでもトランプ政権が3月半ば、裁判所命令は書面ではなく口頭でなされたため、政権は命令を無視できると主張した時には、少なくとも裁判所を尊重する「ふり」が見られた(ホワイトハウスの職員へ忠告しておくと、大統領本人にこの言い訳を使おうとしない方がいい)。 だが3月18日になると、ドナルド・トランプ大統領はソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)の「トゥルース・ソーシャル」に当の裁判官を「弾劾すべきだ!!!」と書き込み、多少繕っていた体裁を捨て去った。 米国の大統領が合衆国憲法の限界を試すことは過去にもあったが、トラ
トランプが試しているのは合衆国憲法だけではない、米国の自己像そのものに大きな負荷
2025.3.24(月)
The Economist
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