バロック音楽の時代のドイツは、小国の寄せ集めでまだ一つの国にまとまっていません。そのため、各都市によって特徴がありました。 ハンザ同盟の中核の帝国自由都市ハンブルクでは、王侯貴族の支配を受けず、市民のためのオペラ劇場などが発展します。ザクセンの商業都市ライプツィヒではルター派の宗教音楽が盛り上がります。プロイセン王国の首都ベルリンでは、宗教音楽はそれほど発達せず、フランスから逃れたユグノー(カルヴァン派プロテスタント)がフランス流の宮廷音楽をもたらしました。 近代西洋音楽の基礎を作り、のちの音楽家たちに多大な影響を与えたヨハン・ゼバスティアン・バッハ。その偉大な功績から「大バッハ」や「音楽の父