ロシア連邦統計局によると、同国の2024年の実質GDP(国内総生産)成長率の速報値は前年比4.1%増と、前年と同水準となった。政府と中銀の見通しを大幅に上回り、ロシアの成長率はかなり上振れしたことになる。また産業別には、金融・保険(同16.5%増)や情報・通信(同11.9%増)、宿泊・飲食(同9.7%増)が好調だった。 製造業(同7.6%増)も堅調で、その中でも金属完成品(同35.3%増)やその他車両と設備(同29.6%増)、コンピュータ・電機・光学製品(同28.8%増)が好調だった。これらの工業は軍需産業にも属するため、2024年の経済成長の上振れが、ウクライナとの戦争の長期化に伴い増大した
前年比4.1%と実質GDPは上振れしたのにドルベースの輸入が落ち込んでいるロシア、果たして経済は好調と言えるのか?
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