米国は1949年以降、中国を「失った」ことを何年も悔やんでいた。 この線の自責の念によれば、ハリー・トルーマンがもっとしっかりしていたら、蒋介石の国民党をもっと支援していたら、そして欧州と日本の復興にあれほど体力を割かずに済んでいたら、地球最大の国が共産化することはなかった。 この問題について中国自体にも言い分があったかもしれないということは、非難の応酬のなかで時折かき消された。「誰が中国を失ったのか」という問いの21世紀版は、「誰が中国を(そしてインドやほかの国々を)強くしたのか」だ。 共和党の政治家や少なからぬ数の民主党の政治家がますます次のように考えるようになっている。 米国は世間知らず
関税をかけても米国一極支配の時代は取り戻せない
2025.2.18(火)
Financial Times