今年の箱根駅伝で継続中としては最多となる“20年連続シード”を成し遂げたのが東洋大だ。4校によるアンカー決戦に競り勝ち、総合9位でフィニッシュ。重圧のなかで10区を務めた薄根大河(2年)はゴール後、涙が止まらなかった。 今季は11月の全日本大学駅伝で13位と惨敗。12月にふたりの4年生エースが戦線離脱する。そして本番では最多6人の選手を入れ替えた。厳しい状況のなかで東洋大はいかに連続シードを死守したのか。酒井俊幸監督が苦しんだ第101回箱根駅伝を総括した。 まずは4年生エースの状態だ。5月の関東インカレ1部10000mで28分08秒29の自己ベストで6位に食い込んだ石田洸介(4年)は12月に入