驚きの検察側の冒頭陳述だった。「紀州のドン・ファン事件」の初公判で、いったい検察はどのような冒頭陳述を用意しているのか、そして殺人の罪に問われている元妻・須藤早貴被告は黙秘をするのか、この2点に大きな注目が集まっていたが、検察の冒頭陳述はこちらの予想をはるかに超える詳細なものだった。 9月12日に開かれた和歌山地裁での初公判では、和歌山地裁で一番大きな法廷だったが、傍聴希望者が多く抽選となった。 予想されていたことだが、罪状認否で早貴被告は、「私は社長を殺していませんし覚醒剤を飲ませたこともありません」と起訴内容を否認した。 次に検察官による冒頭陳述が始まった。「裁判員裁判ということで、裁判員