自民党総裁選挙の結果を受け、韓国では微妙な安堵感が漂っている。新総裁に選ばれたのが、歴史認識問題に対して日本の反省と日韓両国の協力が重要だと強調するハト派の石破茂氏だったからだ。 総裁選挙そのものへの関心は実に高かった。1回目の投票で1位の高市早苗氏と2位の石破氏による決選投票が決まったときも、次の投票までのわずかな合間に、3大紙である朝鮮日報、中央日報、東亜日報が相次いでネット記事を発信したほどである。 その要因は、派閥の裏金問題が批判され、ある意味、党の存続がかかったトップ選出であり、9人の候補者が乱立するという状況であったのは言うまでもない。だがそれよりも、高市氏が当初から有力視され、決