NHK連続テレビ小説『虎に翼』が佳境に入った。脚本家の吉田恵里香氏(36)は最後まで物語を小さくまとめず、観る側の熱狂は続いている。 視聴率もずっと高い。最終回までの数字は、『ちむどんどん』(2022年度上期)以降の5作品の中で最高となりそう。 どうして観る側を夢中にさせているのか。これまでの連続テレビ小説や民放の1時間ドラマとどこが違うのか。考えてみたい。 まず、この作品はリーガルドラマである。法廷を描く作品は国内外を問わず人気がある。法廷内には悲喜こもごもの人間模様が凝縮されているからだ。 もっとも、法曹たちに聞くと、彼らは観ない。あまりにも事実と懸け離れている作品が多いためである。だが、
【虎に翼】ついに最終週へ、原爆裁判、朝鮮人虐殺、同性愛…“タブー”に踏み込んだからこそ生まれた熱烈な支持
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