8月19日午前、習近平中国国家主席の動向が、20日ぶりに報じられた。北京の人民大会堂で、ベトナムの新たな指導者、蘇林(トー・ラム)共産党書記長・国家主席を出迎え、首脳会談を行ったのである。 いくら夏休みの時節とはいえ、主要国の国家元首の動向が、20日間も伝えられないというのは異常事態だった。 それまで習近平主席の動向が最後に伝えられたのは、7月30日に行われた二つのイベントである。一つは、毎年この時期恒例となっている中国共産党中央委員会の政治局会議だ。これには党中央政治局委員の24人が全員参加した。 中国共産党は7月15日から18日まで、「3中全会」(中国共産党中央委員会第3回全体会議)という
20日間も“消息不明”だった習近平主席、一部で「戒厳令説」も飛び交う中、中国政権中枢で何が起きていたのか
東アジア「深層取材ノート」(第245回)
ここからは、JBpress Premium 限定です。
カンタン登録!続けて記事をお読みください。詳細はこちら