「台湾有事」について筆者は以前から書いてきたが、今回もまず不吉なシナリオを描くことから始めよう。なおかかるシナリオが発生し得る背景について、詳しくは2024年6月2日公開の本コラム記事『台湾・日本・米国のエネルギー同盟で、中国による「台湾封鎖」を抑止せよ』を参照されたい。 さて以上のようなシナリオに対処するためには、日本はどのような備えをすればよいだろうか? ポイントは、中国の圧力に簡単に屈しないようにすることであり、それによって中国の冒険的行動を抑止することである。 これについて筆者は以前にもレポートをまとめている。 原子力の活用、石油・ガスの備蓄強化、米国からの石油・ガスの輸入である。そして
日本に今こそ必要なのは「石炭」、中国による台湾併合の抑止・AIによる電力需要急増に欠かせない
安全保障とエネルギー確保は「2050年脱炭素」より大事
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