米国史上初めて前大統領が有罪評決を受けた4日後に、現職大統領の子供が史上初めて被告席に座った裁判が始まるというのは、この世のちょっとした冗談だ。 ハンター・バイデンは迫害されているわけではない。インチキ司法の犠牲者でもない。 裁判で有罪と判断されても、米国の裁判所が武器として使われたことをめぐって大騒動になることはないだろう。 その一方で、もし無罪放免となれば、あらゆる陰謀論がせきを切ったようにあふれ出してくるはずだ。 つい忘れがちではあるが、米国の法の支配はいまだ健在だ。 ドナルド・トランプもハンター・バイデンも陪審による裁判にかけられており、控訴する権利を与えられている。 非の打ち所がない
ハンター・バイデンが米国について教えてくれること、法の支配が党派対立の争点になるのは荒廃した政治文化の証
2024.6.11(火)
Financial Times
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