欧州に春のしるしが3つ訪れた。 咲き乱れる花々、いつまでも明るい夕方、そしてどこからともなく聞こえてくる米国人同士の会話だ。 いずれも歓迎だ。 ただ最後のざわめきは、米国人旅行者の購買力を思い出させてくれる年中行事でもある。 米国が過去10~20年に欧州大陸をしのぐ経済パフォーマンスを残し続けたことが、数字で測るだけでなく肌身に感じられる機会なのだ。 米国の物質的な成功はあらゆる分野で論じられている。ただ、その成功が政治の混乱のさなかに達成されてきたことは、十分に語られていない。 ティー・パーティー(茶会党)、ドナルド・トランプ、外国での「永遠の戦争」、そして国内の文化戦争などに直面していた間
米国大好況の教訓、政治の機能不全が何十年も続いているのに経済は好調、政治はさほど重要ではないのか?
2024.5.28(火)
Financial Times
Premium会員登録のご案内
Premium会員の特典
- プレミアム限定の記事配信
- プレミアム専用記事レイアウト
- 印刷に最適な画面提供