あるウクライナ人スタッフの言葉が耳を離れない。「提携団体のコーディネーターに軍のインヴィテーションが届いたので、代わりの人を探してもらわないといけません」 ウクライナ人、日本人、国際スタッフがオンラインで集まって治安状況や事業の進捗など話し合う定例ミーティングでの発言だった。彼女は英語でそう言った。穏やかな響きのために一瞬、聞き流してしまった。召集令状だと気づくのに数秒かかったかもしれない。確かに、「召されて」いるのだから「インヴィテーション」の英語を当てるのは間違いではないかもしれない。だが、意味しているのは、「一緒に人道支援事業を行なっている提携団体のコーディネーターが従軍することになるの