ライプチヒ大学の言語学者ディルク・オシュマン氏は、2023年に出版した『西ドイツがでっち上げた東ドイツ(Der Osten: eine westdeutsche Erfindung)』の中で旧東ドイツ人に対する差別を糾弾した。同書は強い反響を呼び、去年5月に週刊誌「シュピーゲル」のベストセラーリストで、一時ノンフィクション部門の首位に立った。 オシュマン氏は、1967年に、東ドイツのゴータ(今日のテューリンゲン州)で生まれた。父親は金属加工企業で働く労働者だった。オシュマン氏は、社会主義時代には、米国のロック音楽やジーンズに憧れる多くの若者の一人だった。1986年から1992年までイエナ・フリ
旧東ドイツで極右政党が躍進、背景には「旧西ドイツ人による差別」への根深い怒り
旧東ドイツ人への軽蔑・差別を告発した本が大きな議論に
2024.4.4(木)
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