そこで、私のことをよく知る作家の中川右介さんに手伝ってもらいながら、この本をまとめました。中川さんとは、まだ彼が学生だった頃からの、およそ40年の付き合いがあります。 東工大の中には、中核系のグループと、私たちのグループと、穏健派のグループなどがあり、私たちが学生大会を開催すると、中核派がゲバ棒を持って粉砕にきました。 私たちのグループは「ゲバ棒は持たない」というルールを決めていました。殴られても大丈夫なようにと、母が雑誌やカマボコの板などをはめこんだ防護服を作ってくれたこともいい思い出です。 機動隊が入るくらい騒ぎになった集会もありましたが、半年くらい経つとストが終わり、みんな学校に戻ってい