敵はウラジーミル・プーチン大統領であり、1億4300万人の普通のロシア国民ではないことを西側は示さねばならない。 手本にしている帝政ロシア時代のツァーリ(皇帝)と同様に、ウラジーミル・プーチン氏が向こう6年間のロシアの支配者に再任されようとしている。 3月17日に同氏が勝利する選挙はイカサマでしかない。だが、西側諸国はそれでも選挙を警鐘と受け止めるべきだ。 ロシアの現体制は、崩壊するどころか打たれ強さを発揮してきた。 そしてプーチン氏の野心はウクライナのはるか彼方にさえ長期的な脅威を及ぼしている。 アフリカや中東で対立を拡大させ、国連を機能不全に追い込み、核兵器を宇宙空間に持ち込みかねない。