インドが日の出の勢いの経済大国であることは大方の人が知っている。 すでに世界で5番目に大きな経済規模を誇り、どの有力ライバル国よりも速いペースで成長している。株式市場も加速しており、時価総額が世界で4番目に大きい国になっている。 また、ナレンドラ・モディ首相がここ数十年間で最も強力な権力者であること、そして首相の政策には経済発展はもとより、優位主義や権威主義に脱線しかねないヒンズー至上主義のポピュリズムも含まれていることも周知の通りだ。 それほど知られていないのは、経済発展とアイデンティティー政治という2つの相容れないトレンドが一緒になって3つ目のトレンドに拍車をかけていることだ。 次第に大き