今年の2月24日で、ロシアとウクライナの戦争は3年目に突入する。目下、戦局はロシアに有利なようだが、戦争の終幕に向けた具体的な展望は依然として見えない。 ロシアでは戦争の長期化を受けて戦時経済体制への移行が進み、経済運営は統制色を強めている。そのロシアの2023年の実質経済成長率は、3.6%増であった。 ロシア連邦統計局によると、生産面では製造業が活況を呈して、その付加価値は前年比7.0%増と好調だった。 輸入が困難になった民生品の代替生産も低付加価値品を中心に行われたようだが、戦争の長期化に伴って増産された軍需品が、製造業の活況につながったようだ。一方で鉱業は、原油の自主減産の影響から、同2