欧州連合(EU)の執行部局である欧州委員会は2月9日、次世代の原発である小型モジュール炉(Small Module Reactor, SMR)の普及を目指すべく、新たな官民連合プラットフォーム「SMRに関するヨーロッパ産業同盟」を結成すると発表した。脱炭素化を推進するために原子力による発電を強化することが、その主な狙いだ。 SMRの特徴は以下のように整理できる。 まずSMRは、その名の通り、従来型の原子炉に比べると小型であり、出力が低い。1基当たりの出力はおおむね300MW以下と、従来型の1000MW級の大型原子炉の半分以下。小型であるがゆえに整備がしやすく、事故が起きた際も自然に冷える部分も
「脱炭素化」の切り札として各国が熱視線を送るSMR、EUとフランスは次世代原発同盟を結成して原発に“マン振り”
ドイツはロシアのガスを前提に脱原発・再エネシフトを進めたが、ロシアとの関係破たんでエネルギー価格が高騰
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