「あっママ、あの車!うちもあの車がいいな。ヒジュンのママがうちまで乗って来た車。この間、ジヌのパパも、あの車で幼稚園まで来てたんだよ。私も“いつも”あの車に乗りたい」 娘が、すれ違う車を見て言った。 立花家は長男が小学1年生になる1年前の2012年に、日本から韓国の西南部に引っ越してきた。あれから10年の歳月が流れ、その間に、3人だった家族は5人になった。春には次男が小学校4年生、娘はピカピカの1年生になる。なんとも感慨深い。 その娘が欲しいと言ったのは、韓国の自動車メーカー、起亜の「カーニバル」という、日本のオデッセイに似ているバンである。 娘が「“いつも”あの車に乗りたい」と言ったのは、家族