「ノアの方舟」の物語では、「一人の人間の中には、善と悪が同居している」という教えをお伝えした。では、今度はそれをどう見分けたらいいのか。そこで次の学びへとタルムードの議論は移っていく。 ユダヤ人は、ヘブライ聖書に書かれていることはすべて、自分のこととして読む。 子どもの頃から何度も読み聞かされるこのエイブラハムとアイザックの物語も、「神は息子のアイザックを生贄として捧げることを、エイブラハムに望んでいたわけではない」とは知りながらも、読む時は毎回、それこそ心臓が飛び出さんばかりに動転し、真剣になって考えるわけである。 神は、本当にギリギリの寸前まで、エイブラハムには息子にナイフを振り下ろすところ
神がエイブラハムに突きつけた究極の選択、ユダヤ人はどのように読み解くか?
世界の富を支配するユダヤ人の成功哲学を「タルムード」から読み解く(2)
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