1月22日、西バルカンの国であるセルビアが、同じく西バルカンにあるアルバニアと北マケドニアとの間で、上記3カ国の労働市場への自由なアクセス条件に関連する議定書と、3カ国の国民の電子身分証の制度を統合する議定書に署名したと発表した。これによって、西バルカン3カ国の労働市場は、3月1日より「統合」されることになる。 この労働市場の統合は、いわゆる「オープンバルカン」構想に則ったものである。3カ国はいずれも小国だが、各国の人口を合わせると1200万人程度となる(図表1)。歴史的にも緊密な関係にあるため、市場統合を進めて経済発展を促すことが、この構想の主な狙いだ。もともとはアルバニアが提唱したアイデア