ロシアとウクライナの戦闘が始まってから、やがて丸2年が経つ。 まだその行き着く先がはっきりと見えているわけではないものの、最近では停戦を嗅ぎ付けたかのように論じる向きが増えてきているようだ。 それを窺わせる一つが、1月8日に発表された毎年恒例の米国のユーラシア・グループによる「世界10大リスク」(Eurasia Group | The Top Risks of 2024)だった。 2024年の最大のリスクは11月の米大統領選に伴う米国内の分断・分裂とされ、2番手にはイスラエル/パレスチナ問題、そして3番目にロシア・ウクライナ紛争が挙げられている。 その3番目では、ウクライナの勝利はその見込みが