2024年のスタートの日に能登地方を中心に襲った最大震度7、マグニチュード7.6の能登半島地震の被害状況は日に日に大きくなっている。犠牲者は1月11日午前9時現在で213人(災害関連死8人)、交通インフラの多くが遮断され、停電、断水が長期化し、発生から1週間たっても2万8000人以上が避難所生活を強いられ、3300人が孤立状態という状況が続いている。 地震大国とはいえ、この国ではこうした光景が何回繰り返されるのだろうか。今回、甚大な被害を受けた地域は長年にわたって人口減少が続く「全部過疎市町村」といわれる自治体だ。過疎化の実態と天災、防災について検証してみたい。 能登半島には8つの自治体がある