原子力発電所が排出する高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)。これを地下深くに10万年保管する地層処分ができるかどうか、国内で初めての調査が北海道神恵内(かもえない)村と寿都(すっつ)町で進められています。3年がかりでまとめられた報告書原案は、今年度中にも公表される見通しです。 そんなタイミングで、地層処分に反対する研究者と、推進する原子力発電環境整備機構(NUMO)の専門家が、直接顔をあわせて意見を交わすシンポジウムが、2023年11月25日に神恵内村で開かれました*1。 登壇した岡村聡・北海道教育大名誉教授(地質学)(写真)は、何十年もこの地域を調べてきた研究者。地質学者ら約300人が出した「日