何かとあわただしい2023年が過ぎ去り、新しい2024年が始まりました。 今回はおめでたい内容のコラムですが、本当は昨年(2023)10月に出稿したいと思っていたものです。結局、新年の連載となりました。 日本の学術伝統、「学統」が、世界のサイエンスを牽引する大きな力になったケーススタディをご紹介しましょう。 2023年のノーベル化学賞は「量子ドットの発見と合成」に対して、アレクセイ・エキモフ、ルイ・ブラスとムンジ・バウェンディの3氏に与えられました。 エキモフ博士(1945-)は、名前から分かるかと思いますがロシア、というより旧ソ連出身です。 1981年、ガラスの中にできた塩化銅の微細な結晶、
2023年ノーベル化学賞:日本の学統が育んだ世界のサイエンス
霜田光一、岡武史と量子ドットの精緻化
Premium会員登録のご案内
Premium会員の特典
- プレミアム限定の記事配信
- プレミアム専用記事レイアウト
- 印刷に最適な画面提供