2024年、新年快楽!(新年明けましておめでとうございます!)「2024年の中国はどんな年になるか?」――昨年末によく聞かれた質問だ。私は「中国ウォッチャー」であって、「中国予言者」ではないので、ピタリと言い当てることはできない。 だが、漠然とした方向性ならば答えられる。ひと言で言うなら、絶対的権力を持つ習近平主席が行おうとすること(もしくは行いたいこと)と、14億国民が望むこととの「乖離」が、さらに進んでいく一年になりそうだということだ。 昨年末に、図らずもこうした傾向を象徴するような二つの出来事があった。まずは習近平主席の意向について述べる。 習主席が崇拝してやまない「建国の父」毛沢東元主