読者の皆さんは、今年第3四半期(7~9月)に年率換算で5.2%に達した米国の目覚ましい経済成長率についての冷静で正確なフィナンシャル・タイムズ(FT)の報道を見かけたかもしれない。 ここでは、11月に起きたことを先取りしてお伝えする。 急成長やソフトランディング(軟着陸)の話など忘れていい。米国経済はこの1カ月だけで、年率換算で30%前後も縮小した。 あまりに大きなマイナス成長で、ジョー・バイデン大統領の命運も尽きたに違いない。恐らくはアメリカンドリームの終焉も告げている——。 心配しなくてもいい。筆者は正気を失ったわけではない。上記の計算は事実だが、フェアではない。 ここでは大して伸びなかっ