11月30日、秋篠宮皇嗣殿下は、58歳のお誕生日を迎えられた。 振り返れば、秋篠宮さまが「皇嗣」となったことを広く内外に宣明する国事行為、「立皇嗣の礼」が執り行われたのは、今から約3年前の令和2年11月8日であった。当時は新型コロナウイルスが猛威をふるっていたこともあり、4月に執り行う予定が半年ほど延期された。 時を置かず、皇太子の守り刀である「壺切御剣(つぼきりのぎょけん)」が、天皇陛下より親授され、皇太子と同等の立場になられたのである。 江戸時代後期の光格天皇以降、天皇の地位は「親から子」に継承されてきたが、次世代の皇位継承は「兄から弟」へと変わる。しかし、これは決して珍しいことではない。