ロシアがウクライナに軍事侵攻を仕掛けた2022年2月以降、両国は交戦状態にある。しかし、米NBCテレビが米高官の話として11月4日に報じたところによれば、10月に行われたウクライナ支援の会合の場において、欧米の当局者がウクライナ政府に対して、停戦協議の可能性についての協議を持ちかけた模様である。 膠着が続いた事態にようやく変化の兆しがみられるようになってきた一方、ウクライナとロシアと同様に、欧米とロシアの関係が改善する展望は描けない。その中でも欧州連合(EU)は、いわゆる『リパワーEU』という戦略ビジョンに基づき、2027年までにロシア産化石燃料の利用をゼロにするための取り組み(脱ロシア化)を