本稿の執筆時点で、米国はエジプトに大使を置いていない。現地の業務は代理大使が行っている。 正式な大使の候補者は決まっているが、ワシントンの人々が「上院承認プロセス」と呼ぶシュールレアリスムの舞台に出てから7カ月目に入っているからだ。 この候補者には仲間が大勢いる。 米国大使の任命はクウェート、オマーン、そして(早期の着任を求める圧力のある)イスラエルについても同様な遅れが生じている。 当然ながら米国は、サヘル地方やその周辺の統治されていない地帯など、中東以外の国や地域でも心配事を抱えている。 だが、ナイジェリアやジブチにも正式な大使はいない。 ひょっとしたら、南の国境に中南米から移民がたびたび
中国だけが世界ではないことに気づかされた米国、外交政策の転換は必至
欧州と中東の戦火で鈍る自慢の「アジアへのピボット」
2023.10.24(火)
Financial Times
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