ここ数年、損保各社はビッグモーターを「指定工場(推奨整備工場)」として顧客に紹介し、事故車の入庫誘導を積極的に行っていました。その理由は、大口の保険代理店である同社から、より多くの自賠責保険契約を獲得するためで、9月8日の損保ジャパンの会見では、「事故車をビッグモーターに1台入庫すれば、自賠責の契約を5件もらえる」という取り決めがあったこと、つまり、互いにメリットがあったことを認めています。 ところが今回、ビッグモーターの修理部門で不正請求の事実が明るみに出ると、時期にばらつきはあるものの、損保各社は手のひらを返したように同社との関係を断ち切りました。こうした「あからさま」ともいえる動きを見て
ビッグモーター事件で浮上した疑問、損保の「指定工場」を信用していいのか
工賃の二重価格、大手販社への優遇…損保と自動車修理業界の裏側の真実
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