「伊東先生は音楽家なのに、どうしてAIでは音楽に触れないのですか?」 このところ、専門の東京芸術大学生を含め、学生やら関係企業の若い人から、立て続けに訊ねられました。 こういったやり取りがありました。 ということで、本稿を準備しました。まず前半、幅広い読者に直結する「自動翻訳」の落とし穴から考えてみます。 コツはAIは高級文房具と思い捨てる点にあります。 どこの議員さんだったか忘れましたが、「AIが普及すれば完全な翻訳が自動化するはずだから、中学高校の6年間、英語の勉強などはやめさせて別の能力を育成すべきだ」といった暴論を目にしました。「それは亡国」とたしなめる記事を準備したことがありました。
音楽から考える「AIにできることとできないこと」
機械に不可能な「人間の領分」=世界の「解釈」
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