(川島 博之:ベトナム・ビングループ、Martial Research & Management 主席経済顧問) 米国のバイデン大統領はインドで行われたG20に参加した後、9月10日にベトナムを訪問した。大統領はベトナムの最高指導者であるグエン・フー・チョン共産党書記長と会談し、両国間の関係を「包括的な戦略パートナーシップ」に格上げすることで合意した。これは経済面だけではなく安全保障の面でも協力を強化するものである。 ベトナム戦争は米国にとってただ一つの負けた戦いであった。それは遠い過去の出来事ではない。今でも両国には戦死した兵士の家族や負傷した兵士が多数生存しており、まだ歴史の一コマにはなって
ベトナム訪問のバイデン大統領がインドネシアとフィリピンをスルーした真意
米国の対中戦略、アジアの要はインドとベトナム
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