数年前まで、僕は中学硬式野球の監督をしていました。ある日、40度近い炎天下で1日に3試合をこなしたところ、熱中症で一人の生徒が倒れてしまった。幸い、救急車で病院に搬送してもらい、事なきを得ました。これは僕にとって、猛暑下で野球をすることの危険さと、野球、特に高校野球の認識を大きく変える出来事でした。 教え子に取り返しのつかないことが起こった場合、僕自身、指導者として責任の取りようがありません。他の指導者の方にも、その点について徹底的に考えていただきたいと思っています。 また、高校野球は主にトーナメントで実施されます。そのためか「勝てばいい」という考え方がはびこっています。甲子園に出場するような