そこで自衛隊の動きに歯止めをかけるため、海外出動禁止決議が採択されるに至ったのです。海外出動禁止決議は、自衛隊に対する警戒から出ました。 海外出動禁止決議が採択される以前、国会で「海外派兵」の定義について議論がなされました。それに対し、法制局は「武力行使を含む軍隊の派遣」と回答しました。これが、現在に至るまで自衛隊の海外での活動の基準となっているのです。 そのような経緯もあり、日本でもインドシナ難民問題への関心が高まっていました。こうした中で起きたのがカンボジア難民問題です。 カンボジア難民問題では、メディア、特にワイドショーが大きな役割を果たしました。難民キャンプの様子がお茶の間に流れました