禍福は糾える縄の如し――。その言葉をあらためて実感させられるのが、ボルチモア・オリオールズでプレーする藤浪晋太郎投手の“激動の野球人生”だ。 藤浪は7月19日にオークランド・アスレチックスからオリオールズへのトレード移籍が電撃決定。9年ぶりの地区優勝を視野に入れるオリオールズは傘下3Aに所属していたトッププロスペクトの左腕イーストン・ルーカス投手(26)を交換要員として放出し、Vを盤石にするべくブルペン補強を図るため藤浪に白羽の矢を立てた。 一方、両リーグ最低勝率に沈むなどチーム再建が急務となっているアスレチックスも潜在能力を開花させつつあるリリーバーの藤浪を売り時と判断し、若手有望株を交換要