世界の食料をめぐる駆け引きが活発化している。 ロシアはウクライナから黒海を通じて運び出される穀物の輸出を容認する合意を7月17日で停止させたばかりだが、プーチン大統領は28日にサンクトペテルブルクで開かれた「ロシア・アフリカ首脳会議」でアフリカ諸国に穀物の無償供与を提示した。 アフリカはロシアと並んでウクライナ産小麦の依存が高い。合意停止で食料不足の懸念の強まる国々を、食料を使って懐柔する動きだ。ソマリアやジンバブエなどの6カ国に、今後3〜4カ月で穀物を無償供与する用意があるという。 一方で中国は、東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出について強く反発しているが、7月に入って中国税関当