「米国例外主義」の話題性が大きくなる一方だ。 その他の先進国、そして足元が揺らぐ中国と比較した場合の米国の経済と市場の強さが、これに拍車をかけている。 だが、この自信に満ちた語り口は、米国の成長が今、赤字と債務に依存している度合いを見落としている。 こうした指標に基づくと、米国は悪い意味で例外的なように見え始めている。 かつては典型的な先進国だった米国は、今では先進国世界で最大の赤字支出国になった。 新型コロナウイルスのパンデミック中に米国の財政赤字は3倍に膨らみ、国内総生産(GDP)比10%を超え、他の先進国のピーク時の水準の2倍以上に上っている。 今後数年間、米国の赤字は平均でGDP比6%近