先の「プリゴジンの乱」のドタバタ劇は、ロシア空軍(航空宇宙防衛軍)にとって、とんだ“とばっちり”だった。 貴重な戦力のカモフKa-52「アリゲーター」など攻撃ヘリコプター7機どころか、非常に高額で十数機しかない大型機、イリューシンIl-22M空中指揮通信機1機が、民間軍事会社という名の傭兵組織「ワグネル」の反乱部隊に撃墜されたからだ。第2次大戦後の紛争史を見ても、これほどの失態は類がない。 ウクライナ侵略戦争でロシアは、「航空優勢(制空権)」の確保を甘く見ていた。「緒戦に戦闘機・攻撃機を多数繰り出し、空を押さえる」というのが現代戦の常識。大手メディアや著名な軍事評論家は、「地上部隊の電撃戦でウ
豊富な戦闘機を持ちながらウクライナに大量出撃できない「ロシア空軍の現状」
1000機以上ある戦闘機のうち、ウクライナに投入できるのは100機レベルのワケ
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